茶話【秋の気配】
コロナ禍は相変わらず・・・
第5波が落ち着いてきたようにも見えますが、まだまだ油断は禁物です。
そんな日々でも季節はすすんでいます。
ここのところは涼しい日が続いていてなんだか秋の気配。
横浜地方裁判所前の銀杏並木も葉はまだ青々としていますが、
下を見るとぎんなんが・・・
銀杏の樹には、雄の木と雌の木があり、実がなるのは雌の木だけです。
ぎんなん全体が種子で、外側の柔らかい部分は種子の外種皮で、それを取り除くと固い殻につつまれた銀杏の核が出てきます。
私たちがぎんなんとして食するのは、固い殻の核を割った中にある仁という部分です。
焼きぎんなん・・・おいしいですよね。
焼き鳥屋さんとか久しく出かけていません・・・。
私は家庭で、紙袋に数個入れて、電子レンジで加熱して食べます。
これで十分おいしいです。
破裂することがあるので、紙袋の口を何度か折ってしっかりふたをしてくださいね。
ただ、ぎんなんには「メトキシピリドキシン(4-MPN)」と呼ばれる有毒な成分が含まれているそうで、大量に食べると脳の神経の情報伝達を助けるビタミンB6の働きを阻害してしまい、嘔吐や下痢を誘発してしまうことがあるようなので食べ過ぎには注意が必要です。
そんなおいしいぎんなんですが、横浜地裁前のぎんなんは私を憂鬱にさせます。
地面に落ちたぎんなんから発する臭いがその原因です。
落ちている数が多すぎるからなのか、みなさんばりばり踏みつけて歩きます。
もうそこら中、つぶれたぎんなんと強い臭いで満たされてしまうのです。
私自身は、食べたらおいしいぎんなんを踏むなんてとんでもないという思いと、
踏んだ結果、靴裏に実や臭いがついてしまう恐怖とで、つま先歩きしかできません。
でも裁判所に行かないわけにはいかないので、銀杏並木はとにかく最短ルートで通り過ぎます。
秋頃、裁判所前でつま先歩きしている怪しい人はきっと私です。