春闘要求
春を前にすると何か新しい節目を前にしたようで心機一転取り組みたくなります。
社会人になると進学や進級があるわけではないのに不思議です。
私たち分会も、4月を一つの節目として経営者に賃上げ等を要求しています。
『要求』というと仰々しく感じる方もいるかもしれませんが、世間相場や生活実感を参考にしながら長期的には何歳でこれくらいの生活をし、そのために中期的にはこれくらいの賃金が必要、だから今年はこれくらいの昇給をしてほしいとの労働者としての意思表示なのです。
もちろん、毎回要求が通るわけではありませんが、働く者のビジョンを示して経営者と共有することは重要なことだと考えています。
「要求」するのは賃金だけではありません。
仕事量に対して人員が不足していれば増員をお願いしますし、法改正があればスキルアップのために研修の受講をお願いすることもあります。
コロナ禍の中、時差出勤をしたいなどの要望をお持ちの方もいると思います。
それを経営者に伝え検討してもらうことは立派な要求です。
昨今、また地震が増えてきています。
3.11の経験を活かし、職場に食料の備蓄や早退できる制度を作るのも要求です。
組合というといろんなイメージをお持ちかもしれませんが、人的なつながりをもって経営者に対し要求を行う組織だと認識しています。
要求自体は組合に入らなくてもできますが、組合には今までの経験でどんな要求をしてきたか、ほかの職場ではどんな取り組みをしてきているのかの情報とスキルの蓄積があります。
もし、職場改善や労働環境改善のために「要求」をお考えでしたら、ぜひご相談ください。