シリーズ城－鳥越城－
石川県 鳥越城
サラメシさんの熱いご要望にお応えして（笑）
１回目は私が登城したなかでいちばん好きな石川県の鳥越城です。
現存はしていないので正確には城址ですね。
まずお城について。
鳥越城は、石川県白山麓の旗本、本願寺派の鈴木出羽守を城主とし、１５７３年頃、築城されたと考えられているそうです。
加賀一向一揆の拠点です。
（一向一揆とは…浄土真宗本願寺の教徒たちにより組織された宗教的自治、一揆のこと。）
１５８０年、織田方の柴田勝家軍によって落城し、鈴木一族は滅ぼされました。
その後このお城は織田方の吉原次郎兵衛の管理下に置かれ、１５８２年、佐久間盛政によって鎮圧され、三百余人が磔に処せられたという悲しい地でもあります。
お城へは小松空港から車で１時間くらい。
山奥にあり、車でないとちょっと行きづらいかもしれません。
私が登城した日は雷雨。しかもこの山道、ガードレールがない。。。こわい。。
ぐねぐねと曲がりくねった山道を登り切ると、駐車場があります。
（ここにあるトイレがまじで怖い）
そこからは徒歩で５分。お城の手前には一向一揆の慰霊碑もあり、こわさ倍増です。
（遮るものがないのでいつ雷が落ちてもおかしくない状況。）
く、くらい…
夕方、しかも雷雨だったので、ほぼ肝試し状態ですが。
他の方のブログからひろってきた画像を見るとこんな感じ。
あら素敵。
眺望もすばらしく、復元ではありますが城門も美しいです。
（映画『ＢＡＬＬＡＤ』のロケ地でもあります。）
現存天守でも、城址の本丸跡でも、わたしはまずそこに立ってまわりを一望します。
城主はどんなひとだったのか、どんな景色を見ていたのか。
特に歴女なわけではないのですが、
「おお、攻めづらい感じだねえ」とか「この景色を見ながらどんなお酒を飲んで、どんな話をしたのか」、
そんなことを考えている時間がすごく楽しいです。
神奈川県にもお城がたくさんあります。小田原城だけでなく、小机（小机城）や、鎌倉（玉縄城）に、都筑区（茅ヶ崎城）。
一国一城令のときに廃城してしまっていても、城址としてのこっていたり、小学校や公園の一角になっていたり。
大昔の名残がわたしたちの暮らしに残っているなんて胸が熱くなりませんか？
（ブラタモリを見ている方はご存じかと思いますが、東京は江戸時代の区画そのままだったりします。
東京高裁、地裁へ行くときはちょっとだけ意識してみると江戸時代の名残があるかも…ちなみに高裁、地裁は江戸時代は大名屋敷のようです。）
もしどこかへ旅行する際は、ぜひ旅のプランにお城巡りも入れてみてください。
しろずき
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